
監修:農研機構食品総合研究所 松倉 潮
米粉で作られたパンや麺は、もっちもちの新食感!
一度食べるととりこになる、米粉ならではの新しいおいしさです。
米粉といえば和菓子の原材料、とされてきましたが、製粉技術の向上もあり、パンやケーキ、さらにはラーメンまで、現在はかなり幅広く使われるようになりました。
米粉利用の可能性は、これからさらに拡大することが期待されています。
小麦粉と米粉の油の吸収率を比較すると、小麦粉=50%弱、米粉=30%弱と、米粉の方が低吸油でヘルシーなのです。例えば、てんぷらのコロモに米粉を使うと、いつもよりさっぱりした味になり、冷めてからもサクサク感が長く続きます。
米粉は、人に必要なアミノ酸のバランスが優れています。筋肉や内臓など、体の重要な組織をつくるたんぱく質。そのたんぱく質を構成しているのが、アミノ酸です。
日本国内で主食用米の需要が年々減少し、耕作放棄地などが問題になっている中、米粉の需要が増えれば、日本の水田が活用されるとともに、食料安定供給の確保にもつながります。食料自給率アップのためには、私たち国民一人ひとりの取り組みが重要です。例えば、国産米粉パンを1人が1ヶ月に3個食べると、自給率が1%アップするとの試算もあります。つまり、1週間に1回国産米粉パンを食べるだけでいいのです!
注)パンの原料である小麦粉(輸入)を国産の米粉で代替するとし、パン1個に相当する米粉量を約80gとして試算。

「フードマイレージ」とは、食べ物が運ばれてくる距離に、運ばれてた量をかけあわせた指標のこと。食べ物の移動する距離が長ければ長いほど、消費エネルギーと排出されるCO2は増加します。国産米粉の消費が増えることで、フードマイレージを低くすることにも貢献できるのです!
米粉はグルテンが入っていないため、料理をする時にダマにならない、固まりにくい、ふるう必要がないなどの特徴があります。また、もちもちの食感、サクサクした食感、さらにはとろみをつけられるなど様々な食感をだすこともでき、料理をおいしく、カンタンに作れて、何にでも使えるすぐれものなのです。
精米だけに限らず、玄米を粒から粉にすることで、パスタ、スイーツ、パン等、様々なカタチで玄米をおいしく、手軽に食べることができます。