2010年7月22日
イベントレポート

地域の大豆を応援して、食料自給率アップ!
夢は宇宙へ!

高校生によって播種された大豆たち。

日本人の食生活に欠かせない大豆。でも、食料自給率は・・・?


みそ、しょうゆ、豆腐、おから、納豆、きなこ、豆乳、そして大豆油・・・。ちょっと考えただけでも、数え切れないほどの種類がある大豆食品。大豆は、私たち日本人の食生活に欠かせないものとなっています。皆さんも、ほぼ毎日と言っていいほど大豆食品を口にしているのではないでしょうか。
ところが、大豆の食料自給率はとっても低いことをご存じでしょうか?輸入大豆に押されて、その数字はなんと、わずか6%だそうです(平成20年度)。ちょっとびっくりですよね!
でも、日本には、地域ごとに昔から作られてきた「地大豆」が全国に数百種類もあると言われています。今回は、そんな大豆を応援しよう!というプロジェクトの現場におじゃましてきました。

宇宙を夢見るプロジェクトに夢中!


(株)リバネス高橋さんの講義に、記者も夢中になりました!

今回おじゃましたのは、熊本県熊本市にある、熊本農業高校。推進パートナーの宮坂醸造(株)さんと(株)リバネスさんが進めている、「宇宙大豆プロジェクト」の一環です。

「宇宙大豆プロジェクト」とは、日本全国各地の地大豆を宇宙に打ち上げ、食育や教育活動に活用していこう!というもの。
・・・え? う、宇宙!? なぜ大豆を宇宙に!? そんな素朴な疑問を(株)リバネス代表取締役COOである高橋さんにぶつけてみたところ、「だって、なんだか楽しそうだし、何より夢があるから!」とのこと。うーん、なるほど! たしかに「宇宙」と聞いて、ワクワクしない人はいませんよね。講義を聞いている生徒さんたちも、高橋さんの夢のあるお話に夢中になっているようでした 。

「み子ちゃんおじさん」こと、宮坂醸造(株)の杉浦さん

高橋さんに続いてお話しいただいたのは、「神州一味噌」でおなじみ、宮坂醸造(株)執行役員の杉浦さん。自ら「み子ちゃんおじさん」と名乗り、親しみやすいトークで生徒さんたちの笑いを誘っていました。




お二人の講義では、プロジェクトの概要や取り組みの紹介に加え、日本の食料自給率の向上に貢献するために何ができるか? といった内容をお話しいただきました。
宇宙から帰ってきた大豆を地球で増やす。その増やした宇宙大豆で生徒さんたちがみそ作りを学び、できあがったみそを各家庭にお持ち帰りいただく。そして各家庭でみそを味わっていただき、みそのおいしさ、地大豆の大切さを家族に伝え、地域に伝える。こうして、夢のあるプロジェクトは生徒さんからやがては地域へ、そしてさらには日本の食料自給率の向上に貢献しようという、企業、研究者、地域、学校がガッチリと手を組んだ、壮大な取り組みなのです。

みそ汁が並ばない現代の食卓


杉浦さんによると、現代の家庭では、一週間の食事のうち、みそ汁が食卓に並ぶのは平均2回しかないそうです。一日3回、一週間に21回の食事があるとして、そのうちたったの2回ですよ。毎食ごはん&みそ汁で育った私としては、おどろきの数字です。
たとえばこの回数を増やすことができれば、みその需要は高まり、食料自給率の向上につながりますよね。
「宇宙大豆プロジェクト」は、食料自給率の向上に貢献するだけでなく、一家団らんの復活にも貢献できるかもしれませんね。

地大豆を育てよう!


さあ、ビニールハウスの中へ!

講義のあとは、大豆栽培のために外へでます。農業高校ならではの大きな敷地の中の、とあるビニールハウスにみんなで向かいました。

大切なのは土なんですね。/さすが皆さん、手際がいいです。/作業完了!思わず笑顔がこぼれます。/み子ちゃん人形と一緒に。
みんなの想いがいっぱい詰まった大豆たち。

100粒になれ!僕たちの大豆!


100粒になーれ!オー!!

ところで、大豆ひと粒は、収穫のときにはなんと100粒にもなると言われています。みんなで植えた大豆も、元気いっぱいに育ってほしいですよね。
ということで、みんなで大豆を植えたあとは、最後の儀式に移ります。



最後に、全員で記念撮影。

ひと粒が100粒になって生まれ変わりますようにという願いを込めて、さあ、出陣だ!とばかりに全員で大きな声で叫びます。
「100粒になーれ! オー!!」

私たちの毎日の食卓には、世界中から集まった多くの食材が並びます。私も、日々いろいろな種類の食べ物を楽しむことで、豊かな食生活を送っているんだな、と思うのですが、日本にも昔からの食べ物がずーっとあるんですよね。
みそやしょうゆなど、昔からある日本の調味料は大豆でできています。和食が好きな私は、ほとんど毎日口にしているんですが、大豆の食料自給率がこんなにも低いとはおどろきでした。
今回の取材をとおして、日本の食文化の大切さを再認識するとともに、できれば毎日国産のみそでみそ汁を作って、微力ながらも貢献できればいいな、と考えたのでした。

(Mogu・Maga編集部記者T.N)

取材協力:
宮坂醸造株式会社
株式会社リバネス
熊本県立熊本農業高校